完済時年齢80歳までしかローンは組めない

老後の住まい探し・住宅ローン編。

 

年を取ると、働ける年数が限られてくる。

 

自分自身は元気だと思っていても、老人を積極的に雇ってくれるところは、実際問題としてあまりないから、住宅ローンもなかなか組みにくい。

 

30代ならまだあと30年くらいは働けるから、35年返済のローンも組むことができる。

 

しかし50代でローンを組むなら、35年返済ローンはもはや組めない

 

というのも住宅ローンでは、完済時年齢が80歳を越えるような長期ローンは組めないからだ。

 

住宅ローンを組める期間は最長でも35年なのだが、年を取ると80歳までの期間でしか、ローンが組めない。

 

80歳から現在の年齢を引いた期間が最長で、たとえば55歳なら、80-55=25だから、最長でも25年返済ローンしか組めないのだ。

 

その原因は「団体信用生命保険」だ。

 

住宅ローンを組むためには、ローンを完済するまでに死んだり、事故や病気などで働けなくなったときに備え、団体信用生命保険への加入が必須。

 

ところが完済時年齢が満81歳以上の場合、団体信用生命保険に加入できないのだ。

 

そのため、住宅ローンは80歳までしか返済プランが作れず、50を過ぎたらもう返済期間の余裕がなくなっていく。

 

しかし実はこれでも、期間が延びたのだという。

 

以前は完済時年齢が70歳までのローンしか組めず、定年後までローンを延長することができなかったらしい。

 



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15年ローンで借りられる金額は?

現在の日本の住宅ローンでは、完済時年齢が81歳以上になるローンを組むことができない。

 

ローンを組めるのは80歳までのローンで、たとえば55歳だと最長で25年ローンだ。

 

これは、住宅ローンを契約する場合に、団体信用生命保険の加盟が必要だからだ。

 

団体信用生命保険(団信)とは、住宅ローンの融資を受けたあとに債務者が死亡したり、あるいは重度の障害や病気で返済不能になった場合、ローンの残金を肩代わりして支払ってくれる保険だ。

 

団信は生命保険の一つのタイプであって、引き受け手の生命保険会社によって内容も保険の掛け金も様々なのだが、完済時年齢が81歳以上の場合、審査が通らない。

 

団信の審査が通らないと、殆どの住宅ローンは契約できないので、完済時年齢が80歳までが上限と言うことになるわけだ。

 

ということで、老後のために家を買おうと思っても、銀行などの金融機関からお金を借りるには、10年~20年程度の返済プランしか立てられない。

 

ではいくらまで借りられるか計算してみると、次の表のようになった

住宅ローン 融資限度額の一例
※ローン金利3%、年収負担率25%で、どこまで借りられるか
返済期間年収400万年収600万
20年返済(定年退職まで20年)約1,500万円まで約2,200万円まで
15年返済(定年退職まで15年)約1,200万円まで約1,800万円まで
10年返済(定年退職まで10年)約860万円まで約1290万円まで
5年返済(定年退職まで5年)約460万円まで約690万円まで
結局まあ、我々50代以上の年寄りが借りられるのは、多くても1,000万円くらいだってことだな。

 


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