老後のために、住宅を買うとしたら、マンションか一戸建てか
年を取れば取るほど、住宅の選択肢は狭くなる。
分譲マンションや一戸建てを買うにしても、ローンが組める年数は減って行くし、賃貸物件を探すにも、保証人や収入の見込みがないと、貸してくれる住宅の数は減ってくる。
アパートなどの管理会社では、高齢者の入居不可としているところも多く、年を取ってから住む場所を探すのは難しい。
となると、働けるウチに住宅を購入して、老後に備えておく必要がある。
郊外には1,000万から2,000万程度で買える中古物件などもけっこうあるから、1,000万円ほどなんとか貯めて、住宅を購入することを考えた方が良さそうだ。
で、住宅を購入すると決めたら、次はマンションか戸建てかという選択肢になる。
日当たりや風通しは、マンションの方が良いことが多い。
家事のしやすさに関しては、1フロアにまとまっているマンションの方が楽。
戸建ての場合は、二階建て三階建てが当たり前だから、階段の上り下りという面倒さがある。
階段の上り下りは若いときは平気でも、年を取って膝がすり減ると結構つらい。
ペットを飼う場合は、戸建ての方が自由に飼える。
最近は小型犬くらいならマンションでも飼えるところが増えたが、ペットの種類や頭数を制限されていることが多い。
交通の便は、駅に近いマンションの方が断然良いが、自動車通勤なら、あまり変わらない。
あとは病院が近くにあるかどうかとか、買い物が近場でできるかなどという立地条件だが、これはまあ物件次第というところだろうか。
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マンションの寿命は意外と短い
老後の住まいはマンションか一戸建てか。
光熱費・暖房費などはマンションの方が機密性が高くて安上がりになることが多い。
ただし共用部分が広いと負担は大きくなる。
セキュリティに関しては、マンションの方が良いことが多い。
玄関の鍵をかければ、それでOKというところが殆ど。
高級マンションなら、常駐の管理人やガードマンがいたりするし、警備会社と契約し、防犯カメラなども充実している。
(もちろんその分、管理費の支払いが必要だが)一方、戸建ての場合は、形状や立地によるし、防犯対策も自費で行わなければならない。
こういう風に、マンションと一戸建てでは、様々な面で一長一短がある。
ただし決定的に異なるのが寿命で、マンションの寿命は意外に短い。
建物自体は50年くらい持つとしても、築30年を超えるといろんな問題が出てきて、建て替えの検討も始まるという。
というのもメンテナンスなど想定せずに造られた物件が多く、配管などの交換ができずに建て替えが必要になったりする。
こういう場合、マンション管理会社と、住民で作る管理組合が建て替えなどを検討するが、立て替えの合意ができないケースが多い。
築30年ともなると、住人がかなり入れ替わっており、借家として借りている住人の割合も増え、修繕積立金も不足していることが多い。
一戸建ての場合は、自分が決断すれば修理できるが、マンションの場合は、合意がないと修理できないことも多く、築年数が20年以上ある中古マンションは、トラブルが多発することを覚悟しないといけない。
死ぬまで住むつもりが、その直前で住めなくなったりすると悲劇では済まないし。