台所選びの注意点・まとめ

老後の住まい、台所編。

 

使いやすい台所には色々条件がある。

 

まず調理台の高さは高めの方が楽で、低い調理台では腰を曲げねばならず、腰を曲げたまま包丁を使おうとすると、腰への負担が大きくて辛い。

 

築年数が古い住宅は、キッチン台がかなり低くて、使いにくいのはそのせいだ。

 

台所仕事がしやすいキッチンの高さは、肘が7~11センチくらい上に来るような高さだ。

 

肘とキッチンの間に、握り拳がタテに2個程度入るくらいだね。

 

これくらいの高さが、包丁等での重さを使って、食材を切るのにちょうど良い。

 

また腰の筋肉への負担を測った調査では、【体重の半分+5~10センチ】の高さが、楽に台所仕事ができる高さだとしていて、

  • 身長150センチだと、80センチから85センチ
  • 身長160センチだと、85センチから90センチ
  • 身長170センチだと、90センチから95センチ
…になる。

 

また食器洗い乾燥機(食洗機)を使う場合も、同じ様に腰への負担を考えて選ぶべきだろう。

 

食洗機には、シンクの横に置く独立型の食洗機と、システムキッチンに組み込むビルトインタイプがある。

 

ビルトインタイプにも、前開き型の食洗機と、引き出して食器を上から出し入れするタイプがある。

 

ビルトインタイプの前開き型の食洗機は、腰をかがめて食器を出し入れするので、腰への負担が大きい。

 



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キッチンの照明と、キッチンの形

台所の照明は、手元が見えることが重要で、調理台がしっかり照らせるような照明が必要だ。

 

窓も手元が明るくなるような位置が良く手元が陰になるような窓は良くない。

 

照明の色は白色の蛍光灯が良い。

 

食卓の照明は昼光色が良いとされているが、料理をする場合は照明の色で味覚がずれるので、レストランでも調理場は白色の蛍光灯を使うという。

 

キッチンの形に関しては、I型・L型・コの字型などがあるが、L型やコの字型のキッチンはデッドスペースができやすく、物が散乱したり汚れたままになる原因になる

 

またL型やコの字型は単独作業向きで、2人以上がキッチンで作業するのには向かない。

 

(要するに、他人が邪魔になりやすい)近年流行の「対面式キッチン(対面型)」とは、リビングの方を向いて台所仕事が行えるタイプだが、これも問題が多い。

 

対面式キッチンの長所は、リビングにいる家族のことが見えるので、小さい子供がいても子供を見ながら台所仕事ができること。

 

また台所が丸見えにならなくて見栄えが良いという長所もある。

 

ただし窓から離れるために照明は必須で、食卓に料理を運ぶのも面倒になる。

 

さらにシンクで水を使うと水音がうるさいので防音も必要だし、油や臭いなどがリビングに流れ出しやすいから、換気設備もしっかりしたモノが必要だ。

 

また対面式キッチンはでかくて場所を取るので、充分広いスペースがないと使いにくいキッチンになる。

 

対面式をどうしても使いたいと思って、小さめのキッチンにすると物が置けなくなるし、それじゃあということで大きなキッチンを置くと、今度は通路の幅が狭くなってしまって窮屈になる。

 

ちょっとくらい窮屈でも大丈夫、と思ったら危ないかも。

 


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