住宅の住みやすさを決めるのは日当たりと風のながれ
老後の住まい探し。
プランニング編。
住宅を買うにしても家を建てるにしても、住みやすさを決めるのは間取りなどのプランニングだ。
たとえ35坪ほどの狭い敷地であっても、住みやすい間取りなら何の支障も無い。
逆に100坪以上ある広い敷地でも、間取りが悪ければ維持費ばかりかかって、非常に住み心地の悪い住宅になってしまう。
では、間取りが良いとか悪いとかは、一体何で決まるのか?まず最初のポイントは、日当たりと風の流れだと言う。
日当たりや風の流れは、その物件の立地条件であるから、変更することができない。
なのでこれからまず考える。
ここでまず確認すべきことは、次の2点になる。
- 直射日光が、建物のどのあたりに、どれくらい当たるのか。
- 玄関や勝手口、窓をを開けたときに、どれくらい風が入ってくるのか。
そのため、室内でも寒暖差で空気の流れができる。
直射日光がどこに当たって、その熱がどこに行って、その結果、屋内の空気がどう動くかを確かめるのだ。
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玄関は風が通らない方が良い
換気や通気は、快適に暮らすために重要だ。
空気がよどんでいると、湿気も溜まりやすく、健康にも非常に悪い。
かといって風がビュウビュウ吹く家も困る。
換気を良くするには、一にも二にも反対方向に窓があること。
東と西に窓をつける、北と南に窓をつける。
こういう風にすると風が家全体に通りやすくなる。
一方、玄関は風が入らない方が良い。
特に冬の冷たい風が流れ込む玄関は、暖房効率を悪くするから注意が必要だ。
玄関を開けたときに風が入ってくると色々面倒だし、玄関を開けた途端、家の中の臭いが外に流れだすのも問題だ。
窓は必要が無ければずっと閉めておけば良いが、玄関や勝手口などは、そういうわけにはいかないから、建物の周囲の風がどう動いているかを調べ、玄関から風が出入りするかどうか確かめないといけない。
また、玄関や廊下・風呂場などに風が入りやすいと、居間や部屋との温度差ができやすいので、我々年寄りの身体には非常に悪い。
暖かい部屋から寒い廊下や風呂場に移動すると、毛細血管が急激に閉じて血圧が上がり、立ちくらみなどを起こして事故になりやすいのだ。
こういうリスクを考えれば、たかが風とは言っておれないね。