老後の住まいさがしで、リスクを取る必要なんかない
老後の住まい探し。
住宅ローン編。
住宅ローンは、3ヶ月滞納すると、家を失う羽目になる。
何年もローンを返済しつづけても、たった3ヶ月分の支払いのために、手に入れたはずの家は競売にかけられ、自分には借金だけ残る。
こういう情けない状態を避けるには、一にも二にも、負担の少ないローンを組み、確実に毎月毎月、ローンを返済することだ。
そのために毎月の返済額は低目に抑えるべきだし、頭金無しで不動産を買うなんてしてはいけない。
またボーナス月の上乗せ返済も避けるべきだろう。
滞納して数百万も損したり、家を失うリスクを考えたら、長目の返済期間で利払いが多くてもリスク回避になる。
仕事だっていつまであるか分からないし、ボーナスだって出るかどうか分からないご時世だ。
そして滞納しそうになったら、いち早く金策に走り、返済プランの変更などで月々の負担を軽くすべきだろう。
ただしそうなると大した融資は受けられないから、自分の収入と資産に見合った、身の丈に合った物件を丹念に探すしかない。
もちろん、老後の住まい探しであるから、そんなに広い物件など必要がないだろう。
30代40代の住まい探しだと、子供が増えたり、子供が大きくなったりするたびに、新しい部屋が必要になるので広めの住居が欲しい。
しかし老後の住まい探しであれば、現状より家族が増えることは考えなくて良いので、狭くても暮らしやすい、落ち着いた住宅さえ見つかれば、無理して高額のローンを組む必要もない。
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金利が上がると財政破綻が起こるから、金利は上がらない?
住宅ローンは、滞納すると優遇金利が取り消されて、利払いが数百万円も増える。
さらに滞納が3ヶ月続くと、代位弁済(だいいべんさい)が行われ、そこで一括返済できなければ、家が競売にかけられて手放さねばならなくなる。
こういう事態を避けるには、とにかく毎月の支払額を少なめにして、絶対に滞納しないように預貯金を持っておくか、滞納しそうになったら早めにプラン変更をする必要がある。
人生、どこで何が起こるかなんて分からないし、予期せぬ出費だって、いつあるか分からない。
足腰が弱って、介護用自動車が必要になったり、住宅に欠陥が見つかって大きな修繕が必要になったり、大病をして収入の良い仕事を失ったり、それはもう様々な苦難が待ち受けている。
そういうハプニングは、当然ながら「起こるもの」と考えて、日頃から負担を少なくしておく必要がある。
そういう意味では、金利も変動金利などの不確定なものは避け、利率は多少高くても固定金利で契約した方が良いだろう。
金利は確かにここ数年、かなり低い水準にあったが、10年後20年後も低い水準だとは限らない。
もちろん日本の金利はさほど上昇しないという見方もある。
というのも日本政府は1,000兆円もの巨額な発行済み国債を発行していて、毎年毎年、利払い費と借り換え費用に10兆円以上の使っているからだ。
金利1%でも10兆円だから、金利が上がると利払い費用が跳ね上がり、国家財政が破綻しかねない。
だから政府は表向きはインフレに誘導しているように見せかけても、本音ではインフレを抑えるはずだという見方もある。
なので変動金利でも大丈夫、という考えも成り立つが、老後の住まい探しだから、リスクはやはり避けたい。
なので折衷案として、借入金の半分は固定金利で、もう半分は変動金利で融資するという「ミックスローン」を取り入れている金融機関もある。